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修理店のGoogleマップの整え方と口コミの集め方|プロフィールの9か所・依頼の文面・低い評価への返信

壊れたものを抱えた人は、まず「近くの修理店」を探します。そのとき最初に開かれるのが Google マップです。ここに出る店の情報と口コミは、広告費をかけずに店が自分で整えられます。このページでは、修理店が何をどの順番で直せばよいか、口コミをどう集めれば Google の規約に触れないかを、手順の形でまとめました。印刷して使える「設定チェック表」も付けています。

公開日 2026年9月20日 ・ 執筆 リペアカルテ(楽器修理の現場から生まれた修理品管理システム)

1. 修理店にとって、Googleマップが効く理由

修理は、急に必要になって、近いところを探される仕事です。ホームページを丁寧に作っても、「修理 近く」で探す人がたどり着くのはマップの一覧です。そして、そこに出ている情報は、店が自分で書けます。

Google は、ローカル検索の並び順を決めるものとして3つを挙げています。

  • 関連性。探している言葉と、店の情報がどれだけ合っているか。情報を詳しく正確に入れるほど合いやすくなります。
  • 距離。探している人から店までの距離。ここは店では動かせません。
  • 知名度。その店がどれだけ知られているか。口コミの数や評価も、ここに含まれると Google は説明しています。

3つのうち、店が動かせるのは関連性と知名度の2つです。関連性はプロフィールを整えること(2章)、知名度は口コミが途切れないこと(5章)で、どちらもお金はかかりません。

Google は同じ案内の中で、「ローカル検索の掲載順位を、依頼したり支払ったりして上げる方法はありません」とも書いています。順位を保証する業者の話は、ここが根拠で断れます。

2. 口コミより先:ビジネスプロフィールの9か所

口コミを集めるのは後です。先に、店の情報を埋めます。見た人が「ここでいい」と決めるのに必要なものが欠けていると、口コミが増えても来店まで進みません。上から順に見ていってください。7章に、この表をそのまま印刷できるチェック表を置いてあります。

項目何を入れるか修理店でのつまずき
オーナー確認自分の店だと Google に確認してもらう。ここが済むまで、情報の修正も口コミへの返信もできない。確認のはがきや電話を後回しにしたまま止まっている店が多い。まずここから。
カテゴリメインのカテゴリを1つと、必要なら追加のカテゴリ。「修理」が付くカテゴリを探して、実際の主な仕事に一番近いものをメインにする。販売がメインのカテゴリにしていると、「修理」で探している人に出にくい。売上のいちばん大きい仕事で決める。
店名看板やレシートに出しているとおりの名前だけを入れる。「〇〇市 格安 修理」のような語を足すのはガイドライン違反。表示されなくなることがある。
住所・サービス提供地域お客様が来る場所の住所。出張や引き取りだけで、店舗にお客様を迎えない場合は住所を非表示にして、回れる地域を登録する。受付と作業場が別の建物のときは、お客様が持ち込む方の住所を書く。
営業時間・特別営業時間通常の営業時間と、年末年始・お盆・臨時休業の特別営業時間。実際と違うのがいちばん痛い。「開いていると書いてあったのに閉まっていた」は低評価に直結する。
電話番号・ウェブサイト店で取れる番号と、修理の説明が載っているページ。サイトのトップではなく、修理の説明があるページに直接つなぐと、問い合わせの内容が具体的になる。
ビジネス情報(説明文)何を直せる店なのかを、探している人の言葉で書く。直せないものも書く。沿革や理念から書き始めると、肝心の「何を直せるか」が読まれない。1行目に書く。
写真外観(入口が分かるもの)、店内、作業の様子、直した品物。外観が無いと、店の前まで来た人が入口を見つけられない。まず外観を1枚。
サービス・商品修理のメニューと、分かる範囲の目安の料金や日数。「見積もり後」ばかりだと比べられない。幅でよいので目安を出すと、問い合わせが減って質が上がる。

画面の場所やメニューの名前は Google 側でときどき変わります。変わらないのは、「実際の店と書いてあることを合わせる」という一点です。営業時間を変えたら直す、修理できるものが増えたら足す。この見直しを、月に1回でも決めておくのがいちばん確実です。

3. 修理店がとくにつまずくところ

販売のカテゴリのままになっている

修理も受けている販売店は、メインのカテゴリが販売のままのことがよくあります。修理で探している人に出たいなら、修理のカテゴリをメインにします。販売のカテゴリは追加で残せます。

「直せないもの」を書いていない

扱っていないメーカーや、部品が出ないもの、引き受けていない種類の修理を書いておくと、そもそも合わないお客様が来なくなります。断る手間と、断られた側の低い評価が同時に減ります。

受付と作業場が別の場所にある

工房が2階や別棟でも、載せるのはお客様が品物を持ち込む場所です。持ち込み先と違う住所が出ていると、着いたのに入れない人が出ます。

預かり期間や受け取り方の説明が無い

どのくらい預かるのか、直ったらどう連絡が来るのかは、修理店を初めて使う人がいちばん不安に思うところです。説明文かサイトに書いておくと、電話での質問が減ります。

写真が古い、または1枚もない

外観は入口が分かるように。作業の様子は、任せて大丈夫だと思ってもらうために効きます。直した品物の写真は、お客様の持ち物なので、載せる前にひとこと許可をもらいます。

臨時休業を入れていない

仕入れや出張で閉める日は、特別営業時間に入れます。ここを入れないまま閉めた日が、いちばん低い評価につながります。

4. 口コミを集める前に:やってよいこと・やってはいけないこと

口コミのお願いは、やり方を間違えると規約違反になります。Google は「実際の体験に基づく投稿を促すこと」は認めていて、「見返りを出すこと」と「評価や内容に影響を与えようとすること」を禁止しています。境目は次のとおりです。

やってよいやってはいけない
口コミを書いてくださいとお願いする書いてくれたら割引する、粗品を渡す、次回無料にする
修理を受けた全員に、同じように声をかける満足していそうなお客様にだけ声をかける
リンクを送って、あとはお客様に任せる店内で、その場で書いてもらうよう迫る
感想を自由に書いてもらう「星5で」「この言葉を入れて」と内容を指定する
実際に修理をしたお客様に頼む家族・スタッフ・知り合いに、利用していないのに書いてもらう
低い評価にも返信する低い評価を消すことを条件に、値引きや返金を持ちかける

いちばん踏みやすいのは、右側の2行目です。満足していそうなお客様にだけ声をかけるやり方は、悪意が無くてもやってしまいがちですが、Google が名指しで禁止している「良い口コミだけを選んで集めること」にあたります。違反が見つかると、投稿が消されるだけでなく、プロフィールの表示が制限されることがあります。

「割引セール中にお願いする」は違反か

とある楽器店では、口コミは自然に書かれたものと、お店から声をかけたものの両方だそうです。声をかけていたのは、割引セールをしている時期と、繁忙期でした。

これは規約違反ではありません。違反になるのは、割引と口コミを引き換えにしたときです。この店が割引の時期に声をかけていたのは、「セールでお客さんが多い時期だから、ついでに声をかけた」という理由で、口コミを書いた人だけが安くなるわけではありません。お客様の多い時期に声をかけるのは、単に頼む回数が増えるというだけの話です。

避ける方法は簡単で、全員に同じ頼み方をすることです。誰に頼むかを毎回考えないので、手間も減ります。「今日は割引の日だから、書いてくれた人は安くします」と言った瞬間に違反になる、と覚えておけば十分です。

5. お願いのしかた:いつ・何で・どう書くか

1

お渡しの数日後に送る

お渡しのその場は、会計と説明で手一杯です。数日おくと、直った品物を実際に使った実感が出てから書いてもらえます。何日後にするかを店で1つ決めて、全員同じにします。

2

リンクかQRコードを渡す

Google のビジネスプロフィールの管理画面から、口コミの投稿画面に直接つながるリンクと、同じ場所へ飛ぶ QR コードを取得できます。リンクは LINE やメールで送れば、受け取った人はタップするだけです。QR コードは印刷して、レジの横や修理完了伝票に載せておけます。「Google で店名を検索して」とお願いすると、そこで大半が止まります。

3

短く、1回だけ

お礼、調子はどうか、よければ一言。この3つで十分です。返事が無いお客様に催促は送りません。しつこさは、そのまま低い評価になって返ってきます。

文面の型

そのまま使えるようにしてあります。星の数や書く内容の指定は入れません(4章)。

〇〇様

先日はご利用ありがとうございました。
修理後の調子はいかがでしょうか。

もしよろしければ、当店へのご感想を一言いただけますと励みになります。
(口コミのリンク)

気になるところがありましたら、書き込みの前にお店までご連絡ください。お直しします。

最後の1行は、苦情の受け皿です。書き込みを止めるためではなく、直せるものは直したいという意思表示なので、必ず連絡先とセットにします。「悪い評価は書かないでください」と読めてしまう書き方はしません。

口頭で頼むときも同じです。お渡しのときに「もしよろしければ、あとでご感想をいただけると嬉しいです」と一度だけ。QR コードをレジの横に置いておくのは問題ありませんが、その場で書いてもらうよう待つのは、規約で禁じられています。

なお、この「お渡しから何日後に、全員へ同じ文面を送る」ところは仕組みにできます。リペアカルテのレビュー依頼の自動送信は、案件を「お渡し済み」にしてから設定した日数の後に送るので、誰に頼むかを選ぶ手間も、選別になる心配もありません。

6. 口コミへの返信:低い評価が来たとき

Google は、口コミに返信することを掲載順位の改善に役立つこととして挙げています。ただ、それ以上に大きいのは、返信が「これから店を選ぶ人」に読まれていることです。低い評価そのものより、それに店がどう答えたかのほうが見られます。返信は4行で足ります。

まず受け止める

「ご不便をおかけしました」から始めます。1行目で反論すると、その先は読まれません。返信は書いた本人だけでなく、これから店を選ぶ人が読んでいます。

事実は短く、言い訳にしない

こちらの認識が違う場合も、「当日は〇〇の状況でした」と事実だけを1行で書きます。経緯を長く説明するほど、読む側には言い訳に見えます。

直したことを書く

同じことが起きないように何を変えたかを1行書きます。ここが、これから店を選ぶ人がいちばん見るところです。

続きは返信の外へ

「お手数ですが、お電話でお聞かせください」と連絡先を添えます。修理の内容やお客様のお名前は、返信に書きません。公開の場なので、個人情報は出さないのが原則です。

良い口コミへの返信は、もっと短くてかまいません。「ありがとうございます。またお持ちください」の2行で十分です。大事なのは、放置されていないことが分かることです。

4章で触れた楽器店では、プロフィールの設定も口コミへの返信も、オーナーではなく店長が受け持っていて、書かれた口コミに定期的に返事をしています。担当を1人決めて、まとめて返す日を作るやり方です。思い立ったときに返すより、こちらのほうが続きます。

なりすまし、誹謗中傷、利用していない人の投稿は、ポリシー違反として Google に報告できます。ただし審査には時間がかかり、消える保証はありません。報告を出したうえで、返信は返信で先に書いておくのが現実的です。

7. Googleビジネスプロフィール 設定チェック表(無料テンプレート・PDF)

2章から6章までを紙1枚にしたものです。A4縦1枚で、「先に埋める」「口コミの集め方を決める」「毎月の見直し(4か月分)」の3つに分かれています。2章の9か所は、営業時間と特別営業時間を別の行にして10行にしてあります(直すきっかけが別なので)。Google の画面を開きながら、上から順に確かめて印を付けてください。改変・店内での配布は自由です。

Googleビジネスプロフィール設定チェック表の記入例。オーナー確認・カテゴリ・店名・住所・営業時間などの確認項目と、口コミの集め方、毎月の見直しの欄
記入例。青い文字が書き込む部分です(店の内容は架空のものです)。「写真」の行は、まだ途中なので印が付いていません。
Googleビジネスプロフィール設定チェック表.pdf印刷してそのまま使う版。A4縦1枚、白黒。登録やメールアドレスの入力は要りません。
PDFをダウンロード

使い方

  1. Aの10行を、実際の画面を開きながら上から確かめます。直したら「済」に印を付け、入れた内容を右の欄に書き写します。
  2. Bの4項目は、口コミのお願いの決めごとです。ここを決めておくと、誰がやっても同じ頼み方になります(4章)。
  3. Cは月に1回の見直しです。4か月分の欄があるので、1枚で4か月回せます。
  4. この表にGoogleのメニュー名は書いていません。画面の呼び方が変わっても、そのまま使えます。

8. よくある失敗

口コミを集めてから、プロフィールを整える

順番が逆です。営業時間もカテゴリも写真も無い状態で口コミだけ増えても、見た人が来店まで進めません。先に2章、あとから口コミです。

頼む相手を選んでしまう

「この人は喜んでいたから」と選ぶのは、Google が禁止している選別です。全員に同じ頼み方をすれば、選別になりません。低い評価が混ざることは、むしろ自然に見えます。

低い評価に長文で反論する

読む人は、どちらが正しいかを判定しに来ていません。淡々と受け止めて直したことを書いてある店が、いちばん信用されます。

お願いが担当者の気分まかせ

声をかけた日とかけなかった日ができると、集まり方がばらつきます。「お渡しから何日後に、何で送る」と決めて、誰がやっても同じにします。

順位を保証する業者に頼む

Google は「ローカル検索の掲載順位を、依頼したり支払ったりして上げる方法は無い」と明記しています。保証をうたう業者には、具体的に何をするのかを先に聞いてください。

9. よくある質問

Googleビジネスプロフィールの登録や利用にお金はかかりますか?

かかりません。登録も、情報の修正も、口コミへの返信も無料です。有料なのは広告で、広告を出さなくてもマップには表示されます。

口コミを書いてくれたお客様に、お礼として割引をしてもよいですか?

いけません。Google は「口コミの投稿と引き換えに、金銭・割引・無料の商品やサービスなどの見返りを提供すること」を禁止しています。見つかると、その口コミが削除されたり、プロフィールの表示が制限されたりします。お礼は「ありがとうございます」の一言だけにします。なお、割引セールの期間中にお願いすること自体は違反ではありません。違反になるのは、割引と口コミを引き換えにしたときです。

事実と違う悪い口コミを消してもらえますか?

ポリシーに違反している投稿(なりすまし、誹謗中傷、利用していない人の投稿など)は Google に報告できますが、審査の結果が出るまで時間がかかり、消える保証はありません。内容に納得できないだけでは消えません。現実的にいちばん効くのは、落ち着いた返信をその場に残しておくことです。

店舗を持たず、出張や引き取りだけで修理しています。載せられますか?

登録できます。お客様を迎える場所が無い場合は、住所を非表示にして、回れる地域(サービス提供地域)を登録する形にします。自宅の住所をそのまま公開する必要はありません。

口コミは何件あればよいですか?

件数の目標を決めるより、途切れないことのほうが大事です。古い口コミばかりだと、今もやっている店かどうかが分かりません。受付が続くかぎり自然に増える形にしておけば、件数は後からついてきます。

MEO対策の業者に頼んだほうがよいですか?

このページに書いてあることは、どれも店の人が自分でできて、無料です。まず自分でやってみて、手が回らない部分だけを頼むのが安全です。頼むときは「何をするのか」を具体的に聞いてください。順位を保証する、口コミを代わりに書く、といった提案は断ってください。どちらも Google のポリシーに反します。

説明文やサービスの欄に何を書くか迷ったときは、業種ごとの受付からお渡しまでの流れをまとめた楽器店時計店・宝飾店自転車店のページが下敷きになります。

このページに書いた Google の仕様とポリシーは、2026年9月20日に Google の公式ヘルプで確認したものです。画面の呼び方や手順は変わることがあるので、実際の画面と違うときは公式ヘルプが優先です。

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